オリエント工業のシリコンドールは高いのか?

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 オリエント工業のシリコンドールは約60万円位~という価格帯になります。「国産シリコンドールは高い」と言われますが、実際どうなのでしょうか。今日はそんな話をしてみたいと思います。

 私が初めてお迎え(購入)したのは2002年で約20年前となりますが、当時60万円だった記憶があります。オリエント工業の歴史を見ると前年の初回販売時は56万円だった様ですが、私の頭の中には60万円という数字が強く残っているので、私のお迎えした2002年には60万円だったと思います。2002年というと消費税はまだ5%、自販機の缶ジュースは120円、首都高は一律何処まで乗っても700円の時代です。

 一方、現在の同グレードである「ジュエル」の136cmは616,550円(定価。執筆時現在はキャンペーン中で516,550円)と殆ど変わりません。むしろメイク技術の向上、骨格の進化、消費税の税率アップを考えると価格は逆に下がっているのではないでしょうか。

 一方他社に目を向けてみると、その後に登場したシェアの低い他社が70万円、80万円とそれより高いドールをリリースしています。利益に余裕があればシェアの低いメーカが価格アップという冒険はしないと思いますので、この辺の価格が事業を継続出来るギリギリの価格ではなかったのではないかと思っています。

 またホビージャンルの1/3ドールを似た様な素材で作っている東京ドールは1/3ドールを約10万円前後で販売しています。等身大と比較して容積比で1:9となりますからシリコン1g当たりの単価はこちらの方が高くなりそうです。

 国内でシリコンドールを製造して販売するとなるとやはりこの価格帯になってしまうのではないかと思います。

 またオリエント工業のシリコンドールを海外産のドールと比べてみると、素材が固めだったり、関節の可動範囲が狭かったりします。これはオリエント工業では耐久性を第一としている為、冒険出来ないという事情がある様です。壊れたら買い換えるおもちゃではなく一生添い遂げるパートナーとして考えている姿勢の現れだったりします。

 こちらのヘッドは製造から20年が過ぎている娘です。当時のメイクはとても簡素で睫毛も付いていませんでしたので、現行レベルに自分でメイクしていますが、シリコン部分は当時のままで全く劣化なく現役です。

 この写真のボディは軽量化の為フレキシブルマネキン「改」を使用していますが、部屋にある当時のボディは腋の裂けなどはあるものの、まだまだ現役レベルです。20年経つと車でも現役は少数になりますが、オリエント工業のシリコンドールにはそれ位の耐久性はあります。

 60万円を今までの寿命20年で割ると年3万円、月にすると3000円を切ります。60万円というととても高額な趣味となりますが、大切にしてあげれば月々の額はごく僅かです。そしてまだまだこの娘の月あたりの金額は今後も下がっていく訳です。

 更にオリエント工業の良い点として、ラブドールは一生添い遂げるパートナーですから、壊れたり、メイクが落ちた時のアフターサービスが充実していたり、購入前にショールームで相談できるようなサービスがあります。また不要になった時の引き取り(里帰り制度)も謳っています。

 この様な付帯サービスまで含めると、どうしてもこの価格になってしまうのかな?と私は解釈していますし、むしろギリギリのところで良心的な価格ではないかと思っています。

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